そうだ 美術館、行こう。 『山下清展』 福岡アジア美術館で4月7日より開催


福岡市・博多リバレインにある福岡アジア美術館で2011年4月7日より『山下清展~放浪の天才画家~』が開催される。


【期間】2011年4月7日(木)~2011年5月15日(日) なお水曜日は休館 ※ただし5月4日(水・祝)は開館、5月6日(金)は閉館
【時間】午前10時開館 午後8時閉館(入室は午後7時30分まで 最終日は午後6時閉場・入館は午後5時30分まで)
【会場】7F 企画ギャラリー
【入場料】一般1000円(800円) 高大生700円(500円) 小中生500円(300円)
※(  )内は前売、20名以上の団体、身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳、福岡市発行のシルバー手帳および北九州市発行の年長者施設利用証提示者の料金
【お問合せ】毎日新聞福岡本部事業部 Tel.092-781-3636

あるインターネットの調査によると46.2%の人が「美術館に行かない」と回答している。その理由として「近くに美術館が無い」「入場料が高い」「絵画や美術品に興味が無い」「楽しいと思わない」などが挙げられ、その内「興味がない」「楽しくない」と答えた人が実に半数近くを占めている。
今回はそんな「美術館が楽しくない、興味が無い」という方へ向けて『美術館の楽しみ方』を書いてみようと思う。

美術館というと清楚な淑女やヒゲ面の紳士がワケ知り顔で鑑賞している。そんなイメージがあるが、まず美術館に来ている人たちが必ずしも美術・芸術に精通しているわけではないということを覚えておきたい。いかにもワケ知り顔で見ている人たちも実はよく分かっていないかもしれないのである。

そこはひとつあまり難しいことを考えずにリラックスしつつ展示品を隅から隅まで丁寧に鑑賞するもよし、全体をざっと見たあとに興味を持った作品を再度じっくり鑑賞するもよし。その上で「ふむふむ」「なるほど」などとわかったふりをしておけばとりあえず『美術館にいる人』としての体裁は整うものである。

特に普段美術館に興味がないという人にはこの『山下清展』は打ってつけであろう。『裸の大将』でおなじみの山下清の作品であれば、恐らく見たことのある作品も多いだろうし作者の世界観にも入り込みやすいのではないだろうか。

また静寂に包まれた空間で美術品と対峙するときの程よい緊張感はなかなか心地の良いものだ。鑑賞を終えて会場を出る頃にはどこか自分が高尚な人間になったかのような錯覚に陥ったりと良い気分転換にもなる。
例えばデートに美術館を利用してみるのもいいかもしれない。「あらステキな趣味をお持ちね」と思われることうけあい。事前にネットで作者に関する情報を調べておいてウンチクとして語ってあげれば気になるあの娘もきっと「もっとステキ!」となるだろう。

こんな素敵な体験を福岡アジア美術館でアジアわないなんてMOTTAINAI!
福岡アジア美術館は天神・博多駅からも近く、午後8時まで(入場は午後7時30分まで)開いているので平日学校帰りや仕事帰りにでもぷらっと立ち寄ってみてはどうだろうか。
また期間中の4月16日(土)には山下清の実弟である山下浩氏による講演も行われる。時間は11時からと14時からの2回。こちらもあわせてチェックしておきたい。

※画像は『福岡アジア美術館ホームページ』より引用