緊急特集 HKT48始動でどうなる地元アイドルグループ!?(前編)

5月1日、ここ福岡にSKE48、NMB48に次ぐご当地AKBユニットの第3弾としてHKT48が結成されることが発表された。
HKTの出現によって既存の地元アイドルグループが危機を迎えつつあるこの状況。このことについてもう少し深く掘り下げ、全3編でお送りします。

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■福岡にはAKB型の多人数アイドルユニットが6グループ存在する


自称『地下アイドル探索家』である私、ゲーリー落合が把握している在福のAKB型多人数ガールズユニットは以下の通りだ。

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・HR(エイチアール)
(画像引用元:HR OFFICIAL WEB SITE)
2010年夏頃に誕生した”地産池消型アイドル”。総勢24名(?)。
福岡の”AKB風ユニット”の元祖的な存在。ユニット名は『Hakata Reboot』の略。
『BOXTOWN箱崎』内に専用劇場『ボックスシアター』を構え公演を行っている。
オリジナルの楽曲は無く、主にAKB48やハロープロジェクト系アイドルのカバーが中心。
従ってターゲットもズバリ九州在住のAKBやハロプロのファンであり、『AKB風の衣装を着た子』が『AKBの歌を唄い』、それにあわせて『AKBが好きな男の子』がオタ芸(「ウリャオイ!ウリャオイ!」ってやつ)を打って楽しむ、という図式となっている。
専用劇場での公演以外の活動としては福岡県警・春の交通安全運動やペラボート福岡(舟券売り場)のイメージキャラクターを勤める。
当初、応募総数543名から選ばれた11名のメンバーでスタートするもその後メンバーの脱退が相次ぎ、現存するオリジナルメンバーは残念ながらほとんどいない。


・LinQ(リンク)
(画像引用元:LinQ OFFICIAL WEB SITE)
HRの劇場支配人が立ち上げた新ユニット。4月17日にデビューしたばかり。ユニット名は『Link In 九州』の略。
HRとは対照的にオリジナル楽曲を用意。専用劇場は持たずライブハウスなどで公演を行う。
1期生メンバーオーディションには約1200名が集まり、その中から32名が選ばれた。メンバーの年齢は12歳から24歳までと幅広いのが特徴的。


・QunQun(キュンキュン)
(画像引用元:QunQun OFFICIAL BLOG)
地元タレント事務所『エレガントプロモーション』が運営するアイドルユニット。
どうやら正式メンバーはまだ決まっておらず『QunQun卵』(略してキュンタマ)10名と『研究生』52名で構成されるユニットらしい。5/7の事務所イベントで一般投票を行い正式メンバーが決定するとのこと。活動内容は定期的に行われているustream配信や、西鉄バスとのコラボレーションなど。


・CQC's(シーキューシーズ)
(画像引用元:CQC's OFFICIAL WEB SITE)
福岡県下各大学のミスキャンパスによって結成されたユニット。地元タレント事務所『ズームエンタテインメント』が運営。TVQの深夜番組『チラチラパンチ』のレギュラー。AKBというよりむしろ福岡版オールナイターズ的な立ち位置。
ベスト電器や西鉄エコルカードのイメージキャラクターも勤めており、現時点では今回挙げたユニットの中ではメディア露出が一番多いかもしれない。


・mix*(ミックス)
(画像引用元:mix* OFFICIAL WEB SITE)
メンバーの顔写真も無ければ運営元も良く分からない最も謎なユニット。どうやらLinQと同じく4月から始動したらしい
ちなみに筆者、ニコニコ生放送上で彼女らのコミュニティを偶然見かけたので参加している。ちなみに5月2日現在で参加人数21人と非常に淋しいことになっているため応援の意味を込めドシドシ入っていただきたい。
こういったアイドルや企業などがストリーミング放送を行う場合、ユーザー層のモラルが比較的に高い『ustream』を選ぶのが主流だと思うのだが、我々『福岡ch』と同じく茨の道であるニコニコ生放送をあえてチョイスしたという気概に一方的な親近感を覚える。


・KUROSAKI48(クロサキフォーティエイト)
(画像引用元:Youtube)

北九州の黒崎で活動しているユニット。残念ながらアー写(アーティスト写真)の類はない。メンバーは多分48人。黒崎在住の比較的まとも(社会的な意味で)な友人に聞いたところ彼女らの存在は把握していたため地元の人には名が通っているものと思われる。

黒崎商店街や黒崎井筒屋などで地域活性化の目玉として精力的に活動している模様。
コミュニティFM局『FMひびき』でレギュラー番組あり。(kurosaki48の「kurosakiにおいでよ!」)。


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以上、在福AKB風ユニット・6グループを見ていただきました。
福岡に住む者の視点として、普通に生活している分にはまだまだ彼女らの活動や存在そのものが我々の暮らしにまで届いていないというのが現状であろう。(kurosaki48は局地的にはリーチが長そうだが。)

そんな状態にも関わらず『ローカルアイドル』というビジネスモデルが成り立つのかというと、そこにはひとつちょっとしたカラクリがあったりする。
そのあたりの事情をAKB48のケースと比較しながら、話を進めて行きたいと思う。