プロ野球のセ・パ両リーグは1日、今季の最優秀選手(MVP)を発表し、セ・リーグは浅尾拓也、パ・リーグは内川聖一がともに初受賞した。
MVPとはシーズン中に最も活躍した選手を表彰するもので、記者による投票で選出される。投票資格を持つのは5年以上プロ野球を担当している全国の新聞、通信、放送各社に所属する記者。投票用紙に選手を3名記入し、1位に5点、2位に3点、3位に1点が振り分けられ、合計点が最も高い選手が受賞となる。浅尾はセの有効投票総数250票のうち170票の1位票を集め、内川はパの有効投票総数214票中120票の1位票を集める文句なしの受賞だった。さすが、プロ野球を5年以上担当している記者の選出だけあって誰もが納得の結果だったのではないだろうか…。
↓ちなみに投票結果はこちら↓
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阿部といえば誰もが認める一流バッターであることは間違いない。しかし、今季の阿部がMVPに相応しいような活躍をしただろうか。成績を収めただろうか。否、断じて否である。ちなみに、火事場泥棒で捕まったのは伊奈、とにかく否なのである。これは巨人ファンや阿部ファンですらビックリの1票ではないだろうか。
たとえば、ゴールデングラブ賞の選出に打率など守備以外の要素が影響するのはよくあることだが、いくらプロ野球の記者といえども恐らく全ての球団の全ての選手をチェックすることは難しく、同じようなレベルの守備なら打撃で活躍した選手の方が印象に残るのは仕方がない。だが、今季の阿部に関してはMVP選考に影響するような“何か”は全く見当たらない。
後半の追い込みで打率は2割9分2厘と低反発球の影響による超投高打低の中にあって高成績を残したものの、当然のことながらリーグトップでは無い。本塁打も打点もリーグトップでは無い。開幕に出遅れた影響で規定打席にも足りていない。唯一、長打率はリーグトップだが、その長打率によってチームを優勝に導いたといった事実もない。チーム成績は3位と巨人にとっては低迷とも言えるものだった。
優勝した中日の浅尾や吉見、その他タイトルホルダーを差し置いて阿部を1位に選ぶ理由が全く見当たらないのである。プロ野球記者歴5年以上のプロが単に好きとか嫌いの理由で票を入れるというのもさすがに考えにくい。となると、この記者は一体、何に影響されて阿部に票を投じてしまったのか。常人には見えない“何か”が見えたのだろうか。碧いジャビットでも見てしまったのか。変なクスリをヤっていなければいいのだが…。
兎にも角にも、浅尾選手と内川選手おめでとう!