元祖の元祖『元祖長浜屋』 |
その長浜に激震が走ったのは確か2009年の暮れ。『元祖長浜屋』(通称「屋」)の経営者と従業員が分裂し、従業員サイドは『元祖長浜屋』のすぐそばに新たに『元祖長浜家』(通称「家1」。「屋」と「家」の字が違う)をオープン。さらにその数カ月後、『元祖長浜家』(家1)の従業員同士が分裂して同名異店舗である『元祖長浜家』(通称「家2」。)をオープンしました。
福岡市近郊にお住まいで無く長浜事情に馴染みのない方には「何を言ってるのか分からねーと思うがおれもなにをされたのか分からなかった・・・」という感じで、ありのまま起こったことをお伝えしてみました。
とりあえず皆様に抑えておいていただきたい事項は、
福岡市中央区長浜には『元祖長浜屋(屋)』・『元祖長浜家(家1)』・『元祖長浜家(家2)』という3店の類似店が敵対的な関係を保ちながら営業している。ということ。というわけで御託そこそこに今日の特集行きましょう、
『ガンナガどこが一番美味いかハッキリ白黒つけてみた特集』!!
『ガンナガ』とは上記のようなお家騒動が起こる前、『元祖長浜屋』の略で『ガンナガ』(あるいは単に『元祖』)と呼んだことに起因するものです。今となっては略称という意味においては3店舗ともガンナガっちゃガンナガなわけであります。
そしてそんなガンナガ3店舗、『屋』『家1』『家2』のうち、「どこが一番美味いとな?」という疑問を解決すべく1杯づつハシゴしてきました。
今回のハシゴの際のレギュレーションは下記の通り
●今回のチョイキビ判定員は福岡市在住ゲーリー落合と、久留米在住でガンナガ経験少なめのバルデス柴原のいつもの2名。
●webなどでどこが美味いといった類の事前情報は仕入れない。バイアス無しで己の舌のみでジャッジ。
●『ベタ』(※油多めの意)と『ナシ』(※油なしの意)を1杯づつ注文。
●麺の硬さは『普通』。
●訪問順は『家2』⇛『家1』⇛『屋』。新しい店舗から遡るスタイル。
ジャッジメント1・元祖長浜家(家2)
家2。平日15時ころの客入りは6名程度でした。 |
こちら『ナシ』。 今回はスープの素の味を伺うために『ナシ』もセレクト。 年を取って『ナシ』がすこぶる旨い今日この頃・・・。 |
こちら『ベタ』。 ガンナガでは油の量と麺の硬さを組み合わせて注文します。 「ベタナマ」とか「ナシヤワ」とか色々。 |
ナシの写真と比べると油量の差は歴然。 肉に関しては後述するが脂身が残っているのが分かる。 |
ベタを食べログ的なショットで。 スープがテッカテカですな。 |
JUDGEMENT!!
●とにかく味が薄い。豚骨成分の薄さというより単純に塩分の濃度の問題で、おかげで味の輪郭はボンヤリ。●かつてガンナガを初めて食べた時(90年代中頃)に感じた「湯ラーメン」という感想を地で行く薄さ。そういう意味においてはバック・トゥ・ベーシック的なものと好意的に解釈してみる。
●久留米っ子のバルデス君「改めてマルタイ棒ラーメンってすげーね。これの完コピやん。」と非常にフラットな目線での感想。
●確かに棒ラーメンに感じる「これは豚骨ラーメンじゃない」感に近いものを感じる。
●『ナシ』に関しては「細めの麺を優しい豚骨系のお出汁に付けて食べる新感覚ヌードル」と解釈。
●『ベタ』は油が邪魔をして、繊細なスープ(好意的な表現)の核心まで己の味覚が到達しないため「湯ラーメン感」倍増。
●明らかにネギが少ない。
●チャーシューはプリプリ感も残っており思いの外ジューシー。恐らく煮込みが控えめなのだと思う。
●麺はやや粉っぽく、スープの温度が保てる『ベタ』はまだいいが『ナシ』だと粉っぽいまま全体がヌルくなり食感がよろしくない。
●(「ガンナガにホスピタリティ精神を求めてはいけない」という前提のもと)店員の愛想は良かった。
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スープの旨さ★☆☆☆☆
麺の旨さ★★☆☆☆
肉のバサバサ度★★☆☆☆
店員の威圧度★★★☆☆
家1&屋はこのあと公開の中編にて。