『屋』の『ベタ』。 |
家1&屋についての中編はこちら。
総括タイム!
腹がはちきれそうになりながら何とか3杯を食べ終えた我々が出した美味しさランキングはこんな感じ。1位 ●元祖長浜家(家1)
スープの旨さ★★★☆☆麺の旨さ★★★★☆
肉のバサバサ度★★★★★
店員の威圧度★★★☆☆
調子いい時の昔のガンナガ。すっきりした豚骨スープと麺の旨さで他店をリード。薄味の中にも味の全体像ははっきりと捉えることができ「長浜ラーメン(not博多ラーメン)ちゃあこういうもんですタイ」という主張が伝わるものに仕上がっている。遠方から遊びに来られる方で極力地雷を踏みたくない方(長浜でラーメンを食べるのに美味しさを求めちゃダメですよ!)は家1安定かもしれません。
2位 ●元祖長浜屋(屋)
スープの旨さ★★☆☆☆麺の旨さ★☆☆☆☆
肉のバサバサ度★★★★★
店員の威圧度★★★★★
化学調味料過多と思われるゴチャゴチャした味のスープと粉っぽい麺から溶け出すネッチョリ感が合わさり何とも言えないハーモニーを演出。調子悪い時の昔のガンナガ、つまりダークサイドガンナガと個人的には思うが、こちらこそがサニーサイドと捉える人も中にはいるかもしれない。その辺りは各人のガンナガ観に大きく左右されるところ。観光客の方で「せっかく行くならオリジンへ」という考えの方は是非屋へ。
3位 ●元祖長浜家(家2)
スープの旨さ★☆☆☆☆麺の旨さ★★☆☆☆
肉のバサバサ度★★☆☆☆
店員の威圧度★★★☆☆
病後食ばりに薄味のスープと粉っぽい麺。病後食っぽいのに体に悪そうというのが泣ける。薄味=優しい味orマズイ味になるかの境界線で言えば間違い無く後者だった。最高に調子悪い時のガンナガ≒「湯ラーメン」。『ナシ』を頼むとスープの味がほのかに楽しめるが温度がヌルくなり粉っぽい麺が嫌な感じの伸び方をする。『ベタ』にすると麺は改善されるが油のせいでスープの味がしなくなるという強力なジレンマ。この店はフルノーマル1択かもしれない。唯一救いが肉がバサバサでないこと。しかしビーフ(実際はポークですが)ジャーキー一歩手前まであるバサバサ感こそがガンナガの真髄であるとするならば異端とも言える。
総評
上記のような結果となりましたが、ガンナガシリーズから選べと言われれば私個人的には今後家1を利用する機会が増えるかなぁといったところ(近年はすでに潰れている名代ラーメン亭でカレーを食うかナンバーワンに行くことが多かったですが・・・)。ただしガンナガシリーズ、時間帯や日によって味にバラつきがあるため家1がハズレの時間帯もあれば家2がめちゃくちゃ旨い時もきっとあるでしょう。結果はあくまで参考程度にお考えください。ハシゴ前は「どれも大差なかろう」とタカをくくっていたのですが、私のバカ舌でも分かるくらいにそれぞれに違いがあることが分かったのは新たな発見でした。観光客の方で長浜に足を運び、ラーメンのマ○さや店員の対応に不快な思いをされる方がいらっしゃいますが、美味しいラーメンを食べに行くという心構えでなしに博多のラーメン文化を楽しむくらいのスタンスで来ていただけることを願います。24時間開きっぱなしのお店、何も言わずとも勝手に出てくるラーメン、ずらり立ち並ぶ屋台群、長浜は街全体がエンターテインメント要素満載です。
それからこの訪問後日に自分の舌の答え合わせ的なノリでハードコアなラヲタの先輩・伊賀さん(仮名)に伺ったところ(伊賀さんも家1に行くことが多いそうです)、すぐそばの『長浜屋台(名物元祖長浜ラーメン長浜屋台)』がここのところなにげに悪くないといった情報を得ました。今回は選考から漏れましたがこちらも後日訪れてみたいと思います。
もうひとつ編集後記として付け加えると、今回の3軒ハシゴに参加した久留米っ子のバルデスくん。普段は久留米ラーメン党の彼なのですが、後日、「また長浜食いたくなってきた。いま腹減ってるけど食べたいのどっち?と聞かれたら久留米ラーメンより長浜ラーメンやね」とありがたいメッセージをいただきました。ガンナガは最初マ○くても我慢して3回食べれば禁断症状が出るというのが私の持論なのですがどうやら本当だったみたいですw
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