大隣が月間MVP、入団6年目で初。「メンタルトレーニングのおかげ」

報道陣を前に照れくさそうにVVポーズをとる大隣投手。
7日(火)、ホークス大隣憲司投手が7月の月間最優秀選手(日本生命月間MVP)に選ばれました。2007年のデビュー以来6年目にして初の受賞。

大隣は7月4試合に先発、3勝0敗(うち完投2回)防御率2.03をマーク。今季防御率1.86は現在リーグトップと目覚しい活躍ぶり。記者会見で今シーズンの調子の良さについて触れられると「安定した精神面の中でやれている結果」と振り返りました。

入団時からその高いポテンシャルが評価されつつも、ランナーを溜めると突然崩れ出すなどメンタル面での課題が指摘されていましたが、2011シーズン9月に1軍復帰するといきなり先発3連勝。覚醒の片鱗を見せつつオフにはタレントの妻と結婚したことを発表し9月に入籍を終えていたことが明らかになると「どう考えても結婚を境に覚醒。ええ嫁さんもろたで!」とファンの間で評判に。

今シーズンの大隣覚醒を読み解くキーワードとして「メンタルトレーニング」と「嫁」があるのですが、それを示すものとして6月の中日戦で完封した際にこう答えています。
夫人が読んでいた本がきっかけでメンタルトレーニングも始めた。
「まだ初級ですがトレーニングを受けて変わった。今年は全然弱気にならない」とプラス思考になった。
※大隣2度目完封で杉内上回る防御率1・36(ニッカンスポーツ)
また、この試合前にはジャーマンこと中日・山崎武司選手の著書を読み「この人はこう思ってやっているんだ」と精神面で優位に立ちピッチングしたとあり、勉強家の一面を垣間見せるとともに、対戦相手の著書を読み心理状態を掴むワンステージ上の打者攻略を実践していることをサラッと告白。あな恐ろしや・・・。

大隣のポテンシャルに強靭なメンタルが加わればまさに鬼に金棒。新生ホークスの看板として今後の活躍にも期待しています。