『二丈浜玉有料道路』来春無料化へ 「抜け道」問題が償還の足かせに?

鈴鹿の道路
鈴鹿の道路 / HIRAOKA,Yasunobu

糸島市二丈と唐津市浜玉を結ぶ『二丈浜玉有料道路』(8.5キロ)が来年4月から無料道路化する見通しであることを佐賀新聞が報じています。
「二丈浜玉道路」来春無料化 福岡の未償還分、公費で (佐賀新聞)

来春までに福岡県道路公社側の事業費約30億円の借り入れの返済目処が立たず無料化が先送りになる可能性があったものの、この分を福岡県が公費で補てんすることで無料化に踏み切る見通しとのこと。

先の佐賀新聞の記事中に、佐賀県道路公社の優秀さについてさりげないアピールと「福岡県道路公社コノヤロウ!」という憤りが伝わる箇所があるので抜粋。
佐賀側は、民間金融機関の有利子負債を県の無利子融資に借り換えてやり繰りし、負担金約36億円のうち県の出資金約7億8千万円を除く全額を完済
一方、福岡側は民間からの借入額が大きく約30億円の未返済金が残った
二丈浜玉道路の”抜け道”問題
二丈浜玉有料道路は現在普通車360円の通行料を徴収していますが、償還が進まない理由のひとつに「タダ乗り区間問題」が確実に存在すると思われます。厳密にはタダ乗りでは無く、今宿バイパスから二丈浜玉有料道路に切り替わる手前で下りるという至って真っ当な行為なのですが、料金所までシームレスで繋がる1本道ですからなんとなく「360円儲けたぜ~ぐへへ」なつるセコい錯覚に陥ります。

福岡側から見て有料道路への変わり目がここ(上手く表示されない場合は地図上をマウスでいじってください)。牧のうどんを過ぎてトンネルを抜けたあたり。ここで左に下りていく車が沢山います。
ここで下りても「唐津までの所要時間に大差がない」どころかドライブコースとして魅力的な「虹の松原を通っていける」というメリットもあったりする始末。正式に統計が発表されているわけでは無いですが体感で2割くらいの車は抜け道を使っているように感じます。

通行料収入が伸びなくても構造上仕方ないよなぁ、といった感じです。