Fukuokachannel 余談ですが『福岡ch』の方が立ち上げは先です押忍。 |
何かと旗色の悪そうな高島市長ですが、あまりにも立て続け過ぎて面白いことになっているので「政治?興味ねーっす」というあなたに、ここ最近で起きた福岡市ならびに高島市長に関する悪いニュースと簡単な解説を政治に興味のない私がまとめてみました。
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屋根なしバス交付金出ず 福岡市、3700万円の負担増(10/17西日本新聞)
就任以来、観光・コンベンション事業に重点を置いてきた高島市政。その目玉事業の一つが「福岡市都市部の回遊性を高め経済効果を生み出す」として今年の3月から運行を開始した『フクオカオープントップバス』。
2階建てバスの購入費2億1千万円のうち運行業者の西鉄が負担した額は6200万円。残りの1億4800万円を市が負担する形式で2台購入。市の負担分のうち3700万円は「国土交通省から『まちづくり交付金』として支給(補助)される」と説明し、「ダイジョブダイジョブー♪」と運行に踏み切りましたが、実は国交省から「市の直営ではないので支給は難しい」として支給を断られていたことが今月の議会で発覚。しかも昨年秋の時点で「交付金が出ないことは分かっていた」という斜め上行く展開に。
そもそも出るかどうか分からない交付金をアテに予算案を通した結果、市民の負担増を招き、しかもそのことを今月まで黙っていたとして批判されています。
オープントップバス、客足は好調のようですが、その営業収益は西鉄に渡るので市民にとって直接的な経済メリットはほとんど無く、結果1億4800万円というバス車両代だけ税金で負担した形になっていますから、繁盛を喜ぶに喜べないビミョーな感じになっています。西鉄は市民に割引券くらい配ればいいのにね。
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AKB48の尻馬に乗ったタレント市長の愚行-福岡市「カワイイ区」の問題点-(9/12HUNTER)
カワイイ区住民票の発送、契約せず民放に任す 福岡市(10/5朝日新聞)
オープントップバスと並ぶ福岡市の目玉事業がAKB篠田麻里子さんを起用した『福岡市カワイイ区』事業。篠田さん自身は”ノーギャラで”区長に就任。(前原出身ですが)福岡市の広報役として一肌脱いでくれることになりましたが・・・。
サイトの構築からイベント運営、篠田さんのブッキングに至るまでカワイイ区事業の立ち上げに関する業務の大半を”篠田麻里子事務所(サムデイ)からの指定”(原文ママ)を理由に電通と随意契約にて委託。立ち上げにかかった費用987万円は電通の見積り通り(つまり言い値)、と杜撰な予算管理とスタイナーブラザーズばりの豪快な投げっぱなしジャーマンぶりが問題視されました。
(ここまでは、「1000万で篠田麻里子使ってPRできたなら良くね?」という楽観的な見方もあったのですが・・・。)
そして、市はカワイイ区特別住民票(300円)の発送業務についても業者の一般公募を行わず、「電通の紹介でRKBの担当者に口頭で頼み」なんとなくRKBが業務を請け負う流れに。
RKBはWEB上で300円の住民票に自社製クリアファイルを付け888円(送料別)で抱き合わせ販売。差し引き588円がRKBの懐に入るというセコいビジネスモデルを試みましたが、後にこのことが発覚し炎上。
オープントップバスでの西鉄優遇といいカワイイ区における広告代理店・放送局の言いなりっぷりといい、ここに来て高島市長は既得権益に滅法弱い疑惑が。血税を使って特定企業の金儲けを援助するスキームが確立されつつありますね。ある層の人達にとっては口約束でなんでも言うこと聞いてくれる聞き分けの良い市長なんでしょうか。こういった姿勢、本当に助成して欲しい市内の若い企業とか市民は嫌気する気がするなぁ。
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福岡市 高島市長、市長給料10%カットを踏襲せず(10/16NET IB NEWS)
山崎・前市長時代に市の財政改革の一環として行った”市長給料10%カット”。高島市長は2010年度にあたる就任後の4ヶ月間はこの措置を引き継ぎましたが、2011年度以降は給料を満額受け取っていたとのこと。
額面どおり給料を貰うことになんら問題はありませんが、立て続けのスキャンダルによって、ニュース化されるタイミングがあまりにも悪すぎる一件。
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福岡市、年間800人の中国公務員受け入れを発表。ネットでは戸惑いの声も。(7/4福岡ch)
「来年度から中国の公務員を受け入れます」「受け入れることで年間4億8,000万円+αの経済効果があります!」とアピールした高島市長。
福岡市が持つ海水淡水化技術や埋立地の活用法などのノウハウを伝授するという構想でしたが、ネット上では「環境技術を無償で公開したら日本の商売は成り立たない」や「福岡に来た(中国の)企業研修生が一斉に脱走した事件あったばかりだろ!」など、日本独自のノウハウの流出や危機管理能力の低さを懸念する声が。
このような声に対し市は反論とも言える異例のQ&A集を公開、市民の理解を得ようと努力しましたが程なくして中国各地で反日デモが激化。受け入れを断念せざるを得なくなりました。うーん、これまた間が悪い。
しかし市は「今後の日中関係を見ながら再来年度以降の研修事業の実施を判断したい」と諦めていない模様です。
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といった感じでこれらニュースをまとめると、高島市長の印象論として『既得権益に滅法弱く』『何かと間が悪く』『どんぶり勘定』な市長であるという結論に達しました押忍。続けざまにホットな話題を提供してくれる高島市政にこれからも目が離せません!