クリスマスイブの夜に「オセロ中島が自殺した」という情報がネット上を駆け抜けた。もちろん悪質なデマである。
このデマの発信元はプロ野球界隈の事象に関する雑談場所ともなっている2ちゃんねる『なんでも実況J(なんJ)』に24日22時04分に立てられた『【速報】オセロ中島が自殺』というネタスレッド。
「精神的な理由により休養中だったタレントのオセロ中島さん(31)が、都内の自宅マンションで死亡しているのを発見された」というニュース風な一文とともに元西武・中島裕之のインタビューにリンクが貼られているという、ネタとしてもイマイチかつ不謹慎といういわゆる”駄スレ”の部類。
これを22時09分、1人のなんJ民と思しきツイッターユーザーが釣りと理解した上でスレッドタイトルとともに当該スレッドのURLをツイートしたところ瞬く間に1,000件以上のリツイートが付き、これを足がかりに一気にネット上で拡散した模様。
似たような事象としては以前、”釣りだと理解できなかった”人物によって「ワンピースの作者が被災地に15億円寄付した」というデマゴーグが流れたことがある。
2ちゃんねるのネタを真に受けたとあるツイッターユーザーが「超拡散希望!」などと喧伝したところリツイートの連鎖を呼び、まるで多額の寄付が真実であるかのごとく拡散。これを論拠に、「ユニクロも(ワンピースの作者を見習って)寄付しろ!」「◯◯(大手経営者)も寄付しろ!」と多方向にあらぬ圧力をかける勢力も生まれてしまった。
これがデマであることが発覚すると、最初にツイートをした男性は「2ちゃんのデマっぽいです。申し訳ないです。」と謝罪するも、その責任転嫁とも取れる姿勢にさらに非難を浴びる事態へ至った。
今回の「オセロ中島自殺」デマ。①2ちゃんねるにスレッドを立てた人物②これをツイッターに持ち込んだ人物③それをリツイートをした1,000名以上のユーザー。
この中で悪いのは一体誰なのだろうか?