もはや夏の風物詩となりつつあるAKB選抜総選挙投票券のヤフオクでの大量出品。
今年はリリース初日から投票券1000枚、120万円スタートというかなりの大口出品者が現れました。仮にこれが落札された場合、出品者は最低でも63000円の落札手数料(落札金額の5.25%)を負担する必要があります。
なぜ投票券転売が行われるか
この辺の仕組み、AKB48に明るくない私は良くわからなかったので一応調べてみました。所々間違ってる箇所があるかもしれませんがご了承ください。出品者と落札者それぞれで見て行きましょう。
出品者の場合
5/22にリリースされたAKB48のシングル『さよならクロール』の場合、いくつか盤種があるのですが投票券付きで最も安いのが”劇場盤”と呼ばれるもので税込1000円。この”劇場盤”にはCD+投票券+握手券+生写真がセットになっています。
出品者はこれら4つをバラしてCDは中古屋に、握手券や投票券、生写真はそれぞれオークションに出品し合計1000円以上で販売し利鞘を稼ごうという狙いです。これで儲けが出るかは知りませんが儲けが出るからやってるのでしょう。
落札者の場合
このような大量出品を落札する人は前提として”太客”であること。「◯◯ちゃんを選挙でランクインさせたいから頑張る」というのが複数買いの動機だったりします。
例えばお目当てのAちゃんに100票投じようとした場合、「同じCDを100枚買う」のが原則ですが、馬鹿正直に買っていると100枚のCDがどっさり届くわけですから場所を取って仕方がない。したがって”投票券のみ”の出品に需要が出てくるわけです。
ビックリマンでチョコはいらずにシールだけ集める人に似てますね。
また、オークションで投票券のみを落札したほうがCDを買うより安く付くというのも大きな要因です。
先ほど触れた1000円の”劇場盤”の購入には事前の予約申し込みが必要で現在は手に入りません。従って今から総選挙に参加したい場合は1600円の通常盤を購入する必要があります(アマゾン等では多少安く買えます)。すなわち1枚の投票券を得るには1600円の経費がかかるということです。
これに対しオークションでの投票券の相場は概ね1枚7~800円程度(今年は更に安くなりそうです)から始まり、これが投票締め切り前になると取引も活況となり値が上がっていくといった感じです。いずれにせよ1600円のCDを買うよりは安く付くことに変わりありません。
こうして出品者と落札者の思惑が一致してオークションでの取引が盛んに行われているようです。
さて、冒頭の1000枚120万円(1枚単価1200円)の出品者ですが、価格も強気で投票がスタートしたばかりの現在では買い手は付かないものと思われます。先述の通り、投票締め切りが近づくに連れて需要も高まる傾向にありますが、締め切りを過ぎれば紙くず同然。これから行われるであろうチキンレースを生暖かく見守ろうと思います。
AKB48 さよならクロール 第5回選抜総選挙投票券1000枚セット(ヤフオク)
AKB48
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売り上げランキング: 12
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