水俣市を訪問される両陛下(平成25年10月) |
そんなマニアたちの間では、今年披露された天皇陛下の歌が雅子妃をチクリと牽制しているのではないかと深読みされています。
今年の歌会始のお題は「静」で、一般公募から選ばれた入選者、選者、召人、皇族方、皇太子妃殿下、皇太子殿下、皇后陛下、天皇陛下という順に歌が披露されました。
まずは皇太子妃殿下雅子様がお詠みになった歌がこちら。
先の震災で被災した釜石の海の静けさを詠んだものとなっています。
皇太子妃殿下雅子様
歌は詠み上げられましたがご本人は本日もご欠席。詠み上げの最中は穏やかに微笑む皇太子殿下のお顔が映されていました。
悲しみも包みこむごと釜石の海は静かに水たたへたり皇太子同妃両殿下には東日本大震災の被災地お見舞いのため昨年十一月に岩手県釜石市をご訪問になりました。同市は平成二十三年三月の東日本大震災で地震と津波による甚大な被害を受け、現在は復興の途上にありますが、両殿下には、昨年五月に釜石市平田で三年ぶりにウニ漁が再開されたことなどへいたを現地でお聞きになり、嬉しくお思いになりました。ご訪問になられた日の釜石湾は、静かに凪いでおりました。妃殿下には、その湾の様子をご覧になり、長年海とともに歩んできたこの地域の人々の悲しみが少しずつ癒やされていってくれているよう、そして、海が穏やかに人々の暮らしを守り、豊かな恵みをもたらしていってくれるよう、願いを込めてこの歌をお詠みになりました。
※宮内庁による解説
御製(天皇陛下)
最後に陛下がお詠みになられた歌も披露され、雅子さまと同じく被災地訪問の際の心情をお詠みになられたものですが、こちらは60年前に起きた水俣病事件に関するものです。慰霊碑の先に広がる水俣の海青くして静かなりけり天皇皇后両陛下は、昨年十月の全国豊かな海づくり大会御臨席のための熊本県行幸啓の際、海上歓迎行事御臨席及び御放流等のため水俣市を初めて御訪問になった。水俣市では、御到着後すぐに、水俣病慰霊の碑に御供花されたが、その折、慰霊碑の先に広がる水俣の海を御覧になり、お詠みになった御製。
※宮内庁による解説
雅子妃と水俣病問題
・水俣病を引き起こした㈱チッソの元会長・社長江頭豊氏は雅子さまの祖父江頭が会長だった1972年1月、千葉県のチッソ五井工場に交渉にやってきた患者や新聞記者たち約20名が暴力団員に襲われた。著名なカメラマンであるユージン・スミスはこのときに脊椎を折られ、片目失明の重傷を負っている。その件について、彼が謝罪することは決してなかった。(江頭豊-Wikipedia)
・天皇皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻は水俣市を訪問済み。しかし皇太子夫妻の慰霊・慰問はいまだ実現せず。
陛下の歌に対するインターネット上の反応
・今頃雅子様絶叫してるんじゃないのか・陛下の歌はストレートだなあ…
・この場に雅子がいたらと思うと…残念でならないw
・雅子様への牽制かw
・雅子を暗にディすってんだろうな
・こういうの聞いて雅子さんと皇太子は何思うんだろうな?なんにも感じないとか有り得ないよね。
・雅子さんの歌と似てるわ(´・ω・`)
・陛下のを真似たみたいだ雅子
・雅子の事を詫びたのかな
・本当は雅子さんがずっとこういう歌を詠み続けて寄り添っていかないといけないんだけどな
・安倍ちゃんが水俣は解決したって言ってたというのに
→それへのけん制もあると思うよ。昨今の天皇の言動と併せて考えると。
・陛下の御製がど真ん中に剛速球すぎで震えた
・陛下、もしかして今年は雅子問題をどうにかするおつもりなのかな
・うわー。これは衝撃だった。何年か前に、水俣の和歌で応募した人たちも報われたな。
・雅子が水俣を詠む日は来るのかな
・被害を拡散させたのが江頭豊
→そしてその江頭豊を「おじいさまは悪くないのに!」と擁護したのが雅子なんだよな
・雅子もまさか「静」という話題で水俣を読まれるとは思わなかっただろうなしかもラスボス陛下に
・いやー陛下の水俣はびっくりしたなぁ…いろいろお察ししてまうわ
・雅子さんてか、皇太子夫婦が水俣に訪問して慰霊してればここまで言われなかった
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ここ1年くらいでしょうか、最近の陛下について特徴的なのが、民衆に寄り添ったお言葉が多く見られるようになったことです。つまり陛下のお心をストレートな言葉で発せられることが増えたということです。
例えば80歳を迎えられた先の誕生日における記者会見でも、80年を振り返って最も印象に残っていることとして太平洋戦争を挙げ、「前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと、本当に痛ましい限りです。」と振り返ってらっしゃいます。
今回の歌会始に関しても水俣病患者、遺族の方々を痛ましく思う気持ちを真っ直ぐに表現されたものでしたが、雅子さまの家系といった側面でも皇室と水俣病問題は切っても切り離せないものであるがゆえに様々な憶測を生む結果となりました。